
オーストラリア当局は、ビクトリア州で数百頭のコアラが殺処分されたことを受けて非難を浴びている。
ビクトリア州は、生息地 2,000ヘクタール以上が焼け落ちた壊滅的な森林火災後の安楽死処置として、ブジ・ビム国立公園上空を飛行するヘリコプターから、約 700頭のコアラが狙撃され殺された。
この火災により多くのコアラが負傷し、脱水症状を起こし、食料も得られなかったため、当局はさらなる苦しみを防ぐ手段として 4月初旬に駆除を開始した。
動物愛護団体は、残された孤児たちの健康状態について懸念を表明していると、メディアが 4月22日に報じた。
ヘリコプターから狙撃兵を派遣して動物を撃つというこの手法は、迅速かつ広範囲にわたる反発を招いている。
活動家たちは、獣医師や射手たちが最大 30メートル離れた場所から判断を下しているため、まだ子コアラの世話をしている母親コアラを含む健康なコアラを誤って殺してしまうリスクが高まっていると懸念を表明している。
メルボルンのフレンズ・オブ・ジ・アースは声明で以下のように述べた。
「空中からのコアラの駆除はオーストラリアで初めてのことであり、倫理的に問題のある前例となるでしょう」
動物保護団体コアラ・アライアンスも、弱い若いコアラたちが取り残されて餓死したり寒さで死んだりする可能性があると懸念を表明した。
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