4月22日に日本記者クラブ(東京)で講演した山形県のコメ農家で「庄内こめ工房」を経営する齋藤一志さんは、2023年産米が夏の猛暑で高温障害が出て、品質、生産とも落ちた影響が今も続いているとの見方を示した。さらに各家庭がいつもより多めに買って家に置いていることも一因になっていると指摘した。

 一方、齋藤さんは農家が売るコメの価格は秋の収穫時に決まることを強調し、毎月のようにコメの価格が上がる現状について「便乗値上げだ」と訴えた。

 ただ、「この夏、去年と同じように店頭からコメが消える可能性は」という記者からの質問が飛ぶと、齋藤さんは「確実にそういうことになる。総量がない。ふるさと納税に出すとあっという間に売り切れる」と危機感を強めた。
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