大阪府の吉村洋文知事(49)は10日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新し、大阪・関西万博に府内在住の子どもを無料招待する事業で、府が市町村に費用を請求しているとネットで拡散された情報を「デマ」と否定した。
一方、同府交野(かたの)市の山本景市長の名義のアカウントでは、2度目の無料招待が市町村負担になる上に「強制とは言わないまでも半強制だった」と主張。「デマと断定できない」と反論している。
吉村知事は、府内の4歳から高校生を対象とした万博無料招待事業で、市町村への費用請求をしたとするネット拡散情報を、府が否定した記事を引用。「もうそろそろ万博のデマやめません?誰にとっての得にもならないですよ。SNS上でデマ、拡散。SNSはメディアが流さない有用な情報も多くあるのに、デマ拡散は害悪しかない」と私見をつづった。
これに対し、山本市長名義のアカウントでは、「大阪関西万博子ども無料招待2回目」と記し、昨年9月22日の大阪府市長会で「吉村知事自らが出席して説明」とした自身のブログ記事を添付。2回目の招待については「無料招待としてますが、費用は市町村負担」とし「拒否したらマスコミに市町村名を情報提供」と主張。「私は、強制とは言わないまでも半強制だったと考えており、デマと断定できないと考えてます」とつづった。
山本市長のアカウントではさらに、吉村知事が過去に「1回では回れないぐらいの広さなので、複数回、子供たちを招待したい、という思いは市町村の皆さんにお伝えしたい」との希望をコメントした報道番組のVTRを添付。「何がデマなのかは火を見るよりも明らかです」と記すと、続く投稿でも「大阪万博はファシズムだということです」と私見を示した。