中国で最近、玩具工場主と職員12人が女性キャラクターがランジェリーを着た姿のフィギュアを製作、販売したという理由で有罪判決を受けた。
12日(現地時刻)の香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、先月9日、上海宝山区人民裁判所はわいせつ物を製作・販売した疑いで
広東省でプラスチック製造工場を運営する工場主と別の運営者にそれぞれ懲役4年9月、懲役4年3カ月を言い渡した。
各10万元(約200万円)の罰金も科した。
工場管理者は懲役9カ月と罰金5万元、残りの職員9人は執行猶予付き判決だった。
同工場の関係者らはわいせつなアニメキャラクターフィギュアを製作し、オンラインショッピングモールの淘宝で販売した疑い。
問題のフィギュアは日本モバイルゲーム「Fate/Grand Order」のランサー(Lancer)というキャラクターをモデルにしたものだ。
このフィギュアはひざをついた姿勢の女性キャラクターが背中に翼をつけたまま脱着式ランジェリーを着た姿をしている。
胸と関節部位は陰影処理され、乳頭も描写されず、重要部位も単純化して処理されているという。
このフィギュアは2022年から2万個以上売れ、売上額は約200万元。
警察の調査当時、工場の倉庫からは3万個以上のフィギュアが押収され、これはすべてわいせつ物に分類されたという。
また、未成年者の購買者2人も確認された。未成年者は親の目を避けるためにフィギュアのカラーテープを貼ったりベッドの下に隠したりして保管したりしたという。
中国公共保安管理処罰法によると、わいせつ書籍、雑誌、絵、映画、音響・映像物などを製作・運搬・複製・販売・貸与する行為はすべて不法となる。
裁判所はこのフィギュアが外形的に単純な造形物だとしても、未成年の購買者がこれを淫らなものと感じて隠していた点を根拠に「わいせつ物」と判断した。