
川内原発、重大事故時使う道路に保安規定違反 仮設休憩所倒壊でポンプ車など通れず
原子力規制委員会は21日、九州電力川内原発(薩摩川内市)で、重大事故時に使う道路に不備があったとする保安規定違反を公表した。東京電力や東北電力の原発でも同様の不備が発覚しており、原子力規制庁は各社に注意を促す文書を出す。
規制庁によると、検査官が1月16日、川内原発2号機主変圧器付近で重大事故時に使う道路沿いに2階建て仮設休憩所や点検用のクレーンがあることを確認。九電が影響を評価した結果、大きな地震が起きると倒れて道をふさぎ、ポンプ車などが通れないことが分かった。異なるルートも設けられないという。
重大事故時に使う道路の確保は、原発の運用ルールを定めた保安規定で求められている。これまでに東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)と東北電力女川原発(宮城県)でも同様の不備が見つかっていた。
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