『スター・ウォーズ』全作品、ワーストからベストまでエスクァイアがランキング
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11. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
確かに、前日譚三部作(新三部作)の2作目となった本作では、ジャー・ジャー・ビンクスの出番が大幅に減少しました。が、ジョージ・ルーカスの台詞のせいで、見ていて恥ずかしくなるようなロマンスに仕上がってします。すでに悪い状況を打破できるほどの能力をまだ持っていますヘイデン・クリステンセンというのも残念です。
この禁じられた愛はアナキン・スカイウォーカーをダークサイドの道に追いやり、フォースのバランスを破壊したものであるにもかかわらず、作中ではニコラス・スパークス原作の恥ずかしい高校ドラマのように描かれました。
10. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
ジャー・ジャー・ビンクスが初登場した本作ですが、2作目よりも上位にランクインするのに十分な資質はありました。ダース・モールは悲惨なほど出番がありませんでしたが、恐らくダース・ベイダー側にとっては「スター・ウォーズ」の中で最高の悪役でしょう。
私(筆者マット・ミラー)の記憶では、本作がまともな映画になったのは、50%がモールの最後の戦闘シーン、50%がポッドレースのおかげです。
9. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
本作はハン・ソロの伝説を膨らませるどころか、史上最も愛されたキャラクターの1人を平凡な人物にしてしまいました。確かに裏切り、追跡、レーザー戦、強気な操縦、エイリアンの賭博など、ハン・ソロの物語に期待される要素はすべてそろっています。ですが、それこそが問題なのです。
特に『最後のジェダイ』の大胆な映画づくりと比べると、本作は期待を超えるような努力はほとんど感じられませんでした。『ハン・ソロ』は、オリジナルシリーズを微妙に引用しただけの平均的な映画と言えます。
8. スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
本作でのいくつかのちょっとした失敗が、『スター・ウォーズ』シリーズをいまだに続く残念な道へと導いてしまいました。
まず、ジャー・ジャー・ビンクスの先祖とも言える(つまり、ジョージ・ルーカスが商品化の機会を狙ってつくったと思われるキャラクター)テディベアのようなかわいらしい生き物、イウォークが登場します。
2つ目は重複するストーリー展開で、32年後にも宇宙要塞デス・スターが再び登場します。建設中のデス・スターで犠牲になった作業員たちのことや、映画史上最大の悪役の仮面の下にいたのがただのぽっちゃりした白人男性だったという事実が頭から離れません。
7. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
人類史上最も愛されているSF物語であり、40年にわたる物語を完結させるという途方もない挑戦を任されたJ・J・エイブラムスには、心から同情します。9本の映画(さらにスピンオフ作品や付随作品全体)を完結させるというプレッシャーは、想像に難くありません。『スカイウォーカーの夜明け』で、彼は物語に終止符を打ちました。
新旧キャラクターによる感情的でパワフルな瞬間がありますし、ファンが納得するようなアクションシーンもたくさんあります。ですが、本作のパワーのほとんどは私たちのノスタルジア、つまり子ども時代の感情を刺激してつくり出したものではないでしょうか。
薄っぺらくて予測可能な展開、そして『最後のジェダイ』でライアン・ジョンソンが織り成した画期的なストーリーテリングを真っ向から覆す、スカイウォーカー・サーガの完結編は、大胆でも画期的でもありませんでした。「シンプルな結末」、といった感じです。