コロナワクチン 接種直後に死亡は1300人超 割り切れぬ遺族の思い

https://www.tokyo-np.co.jp/article/144078

 国民の7割超が新型コロナウイルスのワクチン接種を2回終え、国は3回目の接種に向けて動く。

心配なのは副反応だ。これまでの接種で発熱や倦怠感を経験した人も多いだろう。

より重篤な症状はないのか。接種直後に死亡した人はこれまでに1300人を超える。

厚生労働省は「接種が原因で多くの人が亡くなったということはない」との立場だ。だが、遺族には割り切れない思いを抱えている人がいる。

◆死亡者の補償給付はゼロ

 接種が原因で死亡したと認められた場合、予防接種法に基づき遺族に4420万円と葬祭料約20万円が支払われる。

障害が残ると年金があり、医療費の自己負担分の給付もある。

 だが、男性のように海外で接種し、死亡したケースは法の枠外で、給付はない。

海外で働く日本人は多く、当然帰国もする。この人たちが接種で被害を受けた時、どう補償するのかは課題の一つだ。

 問題はそれだけではない。

実は、国内で接種した人も、この制度で救われるとは限らない。