100万円で宇宙遊覧 気球で挑む価格破壊

宇宙スタートアップの岩谷技研(札幌市)はガス気球で行く「宇宙遊覧」サービスの実用化を
目指している。ロケットによる宇宙旅行と違い、大がかりな準備や訓練は不要。宇宙の
入り口を1〜2時間見学して戻ってくるサービスは早ければ2023年に始める。
30年には1人当たりの料金100万円を目指す。

開発を進めているガス気球は特殊なプラスチック製で、ヘリウムガスを充填させ、浮力のみで
成層圏まで打ち上げる。気球につり下げたコンテナ部分に人を乗せ、約1時間で高度25キロ
メートルに到達。

岩谷社長は北海道大学で宇宙工学を学び、在学中の11年にガス気球を宇宙近くまで飛ばす
アイデアをひらめいた。12年、北海道からカメラを搭載した風船を打ち上げ、高度約1万
メートルの上空の様子の撮影に成功。

卒業後、16年に岩谷技研を立ち上げた。会社設立前を含めれば、これまで170回以上、
無人の気球を打ち上げてきた。

これまでに170回以上の打ち上げに成功してきた気球
https://i.imgur.com/sU6vLtB.png
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC178V80X11C21A1000000/?unlock=1