玄関のドアスコープ、のぞき対策は 単眼鏡で外から簡単に盗撮も

玄関ドア越しに訪問者の姿を確認するドアスコープ(のぞき窓)を通して外から室内を盗撮したとして、
男が有罪判決を受けた。男は単眼鏡を使い、本来のぞけないはずの内部を見通していた。
身近なものが悪用された形だ。

12月2日、大阪地裁。大阪府迷惑防止条例違反(ひわいな行為)の罪に問われた大阪市の男(40)に、
懲役8カ月執行猶予3年(求刑懲役8カ月)の判決が出された。判決によると男は7〜8月に9回、
大阪市内のマンションの部屋の前で、玄関のドアスコープに単眼鏡を押し当て、
室内で女性が着替える様子をスマートフォンで動画撮影するなどした。

同じマンション内の三つの部屋で行った南うらら裁判官は「常習的で下劣な犯行。女性3人は安心
できるはずの自宅で無防備でいたところを被害に遭い、見過ごすことはできない」と述べた。
男は盗撮行為を認め、反省の態度を示したという。

男は8月末に同容疑で府警に逮捕され、9月に同罪で大阪地検に起訴された。捜査関係者によると、
当時は現場のマンションに住んでおり、「一目ぼれした女性を尾行して部屋を知った」と供述したという。

単眼鏡は望遠鏡の一種。コンパクトで片手、片目で扱える。美術鑑賞やコンサートで使われ、
数千円から手に入る。男が使ったものは市販品だったという。
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