京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)で起きた2019年の放火殺人事件で亡くなった渡辺美希子さん(当時35)の母、達子さん(71)と
兄、勇さん(42)=ともに滋賀県在住=が3日、近畿運輸局(大阪市中央区)で開かれた「公共交通事故被害者等支援フォーラム」で講演した。オンラインを含め、約50人が聴講した。


 講演で2人は、事件直後から現在までの心境を切々と語った。京アニでは、背景を描いたり、美術監督を務めたりした美希子さん。

 事件後に対面したのは、達子さんが「隠さなくちゃならない」、勇さんは「むごい」と感じるほど、変わり果てた姿だった。

 2人はその後の心身の不調なども明かし、達子さんは「先に子どもがいなくなるのがこんなにきついのかと。想像よりも参りました。
誰もが自信を持って生きていける社会があって、優しい人が多いほど、こんなことは起こらないのでは」。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fab06ff44ac83e5ae92d06e448c3a5201ab326ce