中国中部の江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)にある敷地面積がわずか20平方メートルの肉まん店はこの4年間、周辺に住む清掃作業員やお年寄りに肉まんを毎日プレゼントしてきました。これまで累計61万個の肉まんをプレゼントした店長さんは人々から親しみを込めて「肉まん兄貴」と呼ばれています。 

肉まん兄貴は早朝6時、店の入り口で周囲の清掃作業員らに肉まん2個と豆乳1杯の朝食セットをプレゼントします。清掃作業員は熱々の肉まんを頬ばりながら、「暖かい心を感じる」と口々に言います。 

また、店は午後4時半になると、周辺地域に住むお年寄りに肉まんをプレゼントします。60歳以上ならば、肉まん2個をもらうことができます。 

たまたま良い行いをすることは容易かもしれませんが、難しいのは、よい行いを途切れることなく継続することです。肉まんをプレゼントすることが近所に広く伝わり、店の前では人々が行列して待つ光景も見られます。ただし、「肉まんのプレゼントは単なるパフォーマンス」と批判したり疑問視したりする人もいます。 

肉まん兄貴は批判や疑問が出ていることについて「時間が経てば、皆が分かるだろう。小さな肉まんも、相手の心や街全体を暖かくすることができる。自分自身も大きな達成感を得られる」と語りました。 

肉まん兄貴は「愛の肉まん」の公益活動を市内5店舗に広めました。さらに自動車を使って市内各地の一人暮らしのお年寄りや身障者にも肉まんをプレゼントする活動を続けています。過去4年間で肉まん累計61万2000個をプレゼントしたとのことです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3382527