韓国外交次官、中国次官に「五輪成功を祈願」…終戦宣言の議論も

韓中両国の外務次官が4年半ぶりに開かれた戦略対話(オンライン)で来年2月の北京オリンピック(五輪)や終戦宣言など両国の懸案について議論した。特に中国側は五輪成功に努力している点を改めて強調し、事実上「外交的ボイコット」への合流を遮断する動きを見せた。

◆五輪を強調する中国

この日の対話で中国側は北京五輪を強調した。楽次官は北京五輪の準備現況を紹介し、五輪の成功に向けて努力すると述べた。

これに先立ち米国をはじめ、英国、オーストラリア、カナダなどは中国国内の人権問題を理由に北京五輪「外交的ボイコット」を宣言した。これに対し中国はボイコットの動きが広がるのを防ぐため、周辺国を抱き込もうと総力を注いでいる。

崔次官はこの日の対話で2018年平昌(ピョンチャン)、2021年東京、2022年北京とつながる北東アジアリレー五輪の重要性を評価し、今回の北京冬季五輪が防疫・安全・平和の五輪として成功することを祈願した。これは北京五輪に対する韓国政府の従来の立場を繰り返したものだ。現在、政府は代表団の派遣は未定としながらも「外交的ボイコットは検討しておらず、直前の五輪開催国としての役割をする」という立場を繰り返し、ボイコット自体とは距離を置いている。

◆終戦宣言の説得に動く韓国

一方、韓国側はこの日の対話で終戦宣言を議題にした。韓国外交部は「韓中双方は終戦宣言を含む韓半島平和プロセスの再稼働に向けた協力について意見を交換した」と明らかにした。また、韓半島情勢の安定的な管理が重要だという意見で一致し、北朝鮮との対話再開のために今後も持続的に意思疎通をしていくことにしたと述べた。

ただ、終戦宣言に関連し、中国側の「支持」などは外交部の報道資料で言及されなかった。「意見交換」という表現だけだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/68eac9d8f7c0ce63fe33fc8e3f74d4b913b36f66