五輪・パラ選手村から家庭用に給湯器貸し出しへ 供給遅れ受け

新型コロナウイルスの影響などで家庭用給湯器の供給が遅れていることを受けて、東京オリンピック・パラリンピックの選手村に設置されている給湯器が貸し出されることになりました。故障により交換が必要な家庭に、およそ1400台が無償で貸し出されます。

家庭用の給湯器をめぐっては、新型コロナの感染拡大で東南アジアから一部の電子部品の調達が難しくなったことなどを受けて、ことし9月上旬ごろから製品の供給に遅れが出ています。

こうした中、経済産業省の働きかけもあり、27日、ガスと給湯器の業界団体が共同で東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会に対し、選手村に設置されている給湯器を貸し出すよう要請しました。

今後、正式に合意される見通しで、選手村に設置されている3800台のうち、売り出されるマンションなどでは使われない、およそ1400台が、故障により交換が必要な家庭に工事費などを除いて無償で提供されます。

貸し出される給湯器は、日本ガス協会に加盟するガス会社の従業員が家庭での取り付けを行い、新たな製品が供給されるまでの間、貸し出されるということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211227/k10013405711000.html