しかも事態が深刻なのは、生産年齢人口が急速に減少するにもかかわらず、75歳以上人口は(2030年代に増加が一時落ち着くものの)2054年まで増加を続けるという問題である。これが「2054年問題」(筆者が講演等で説明している問題で仮称だが)であり、既述の「将来人口推計」において、75歳以上の人口は2054年に2,449万人となり、全人口に占める75歳以上の割合は約25%に達する。すなわち、国民4人のうち1人が75歳以上の高齢者になり、人類の歴史上、日本は「超々高齢化社会」という未知の領域に突入する。

https://www.rieti.go.jp/jp/columns/s22_0011.html