フランス、「容認できない」説教でパリ北部のモスクを閉鎖
https://www.france24.com/en/europe/20211228-france-closes-mosque-north-of-paris-after-unacceptable-preaching
フランスは、同国北部のあるモスクの導師の説教が過激であるとして閉鎖を命じたと、地方当局が火曜日、AFPに伝えた。

ボーヴェのあるオワーズ県によると、パリの北約100キロにある人口5万人の町ボーヴェのモスクは、6カ月間閉鎖されたままとなるとのことだ。

同県によると、そこでの説教は憎悪と暴力を煽り、「ジハードを擁護する」ものだという。

地元当局は、法的には10日間の情報収集期間を経てから行動を起こすことになっているが、AFP通信によると、モスクは今後2日以内に閉鎖されることになるという。

AFPが見た閉鎖の理由を引用した公式文書によると、協会が時折しか説教をせず、現在は停止されていると主張する導師は、実際にはモスクに定期的に滞在していたと当局が発表している。

フランス政府は今年初め、礼拝所やイスラム教の過激なプロパガンダを広めていると疑われる団体へのチェックを強化すると発表した。

内務省は今月、フランスの総数2,600以上のモスクとイスラム教礼拝堂のうち、約100カ所が「分離主義」思想を広めている疑いがあるとして、ここ数カ月の間に調査を受けたと発表した。

そのうち6カ所は、過激主義やイスラム教分離主義を禁じるフランスの法律に基づいて、閉鎖を視野に入れた調査が行われているという。