トルコは現在、経済危機に直面しており、インフレ率(物価上昇率)は21%を超えている。通貨リラは、12月20日には1ドル=18.36リラまで下落し、2021年の年初来60%以上の下落を記録した。


27日にはひとまず1ドル=11.46リラにまで回復したが、インフレは、食品からガソリンに至るまで、あらゆるものの価格に影響を及ぼしている。

この状況を好機と捉えているのが、近隣諸国の人々だ。年末年始の休暇に向けて、大勢の人がトルコ北西部のエディルネにある市場や食料品店に押し寄せている。

ブルガリア人の女性、ハティジェ・アミドバはAP通信に対して、クリスマス・イブの午前3時に起きて、トルコ行きのバスに乗ったと語った。

エディルネのウルス・バザール共同組合の会長であるブラント・レイソグは、エディルネを訪れる外国人観光客の数は、この数週間で4倍に増えたと語る。

スーツケースいっぱいの買い物

「駐車場はブルガリアの車だらけで、エディルネやイスタンブールのナンバープレートはほとんどない」と彼は述べ、さらにこう続けた。「彼らは狂ったように買い物をする。何を買っているのかも分からないまま、同じものを5個、10個と買っていく。後から売ればいいとか、これを逃したらもう買えないと考えているのだ」https://news.yahoo.co.jp/articles/64e92d702e841829f685fffa85f43dd1081de8f2?page=1