Reuters
2021年 12月 30日 11:15 AM JST

 拘留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告による少女への性的虐待事件に関与した容疑で訴えられた、エプスタイン被告の元恋人ギレーヌ・マクスウェル被告の裁判で、マンハッタン連邦地裁の陪審団は29日、マクスウェル被告に有罪の評決を下した。(2021年 ロイター/Jane Rosenberg)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 拘留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告による少女への性的虐待事件に関与した容疑で訴えられた、エプスタイン被告の元恋人ギレーヌ・マクスウェル被告(60)の裁判で、マンハッタン連邦地裁の陪審団は29日、マクスウェル被告に有罪の評決を下した。

被告は1994年から2004年にかけて少女4人をエプスタイン被告に斡旋したなどとして、6件の容疑で起訴されていたが、このうち5件で有罪となった。

検察側は最終弁論で、マクスウェル被告がエプスタイン被告と共犯関係にあったと主張。「被告は成人した女性であり、自分の行為を正確に理解していた」と述べた。

一方、被告側弁護士は、マクスウェル被告はエプスタイン被告のスケープゴートにされたと反論。原告は長い年月の流れで記憶が薄れており、訴訟の提起は金銭的な動機だと指摘した。

エプスタイン被告はアンドルー英王子やビル・クリントン元米大統領など著名人と交流があった。セクハラ被害を告発する#MeToo運動が広がる中で、マクスウェル被告の裁判に注目が集まっていた。

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