外国人労働者の「日本離れ」が始まっているとの見方もある。

出入国管理法改正で2019年に就労目的の在留資格「特定技能」が新設され、政府は5年間で34.5万人の外国人を日本に呼び込む方針を打ち出した。しかし、日本は働く場所として外国人を引き付けられる国なのか?

2020年に上梓した著書『アンダークラス』(小学館)で外国人技能実習生の問題に迫った作家の相場英雄さんは、外国人労働者の日本離れをどう見ているのだろう。

食品偽装、粉飾決算、非正規労働など一貫して社会問題を題材にしてきた相場さんが『アンダークラス』のキーパーソンの一人に据えたのは、ベトナム人技能実習生の女性だ。作中に次の一文がある。

――圧倒的な労働力不足を補うため、実習制度という耳ざわりの良い言葉を使い、彼らを酷使する日本のやり方は理不尽だ――

相場さんはどのような動機から技能実習生の問題を取り上げたのか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2fc3905f0339e1dd6ed60e3dfcc10cbeb90aed9