大分空港ではアメリカの企業、ヴァージン・オービットが、航空機にロケットを載せて離陸後に空中で発射する「水平型」で、小型の人工衛星を打ち上げる計画を進めています。

ヴァージン社は、ことし以降の10年間で20回の打ち上げを目指していて、12月、会社の事業戦略の担当者がNHKのインタビューに応じました。

このなかで大分空港からの1回目の打ち上げは、ことし夏に予定しているイギリスでの打ち上げ後、搭載する衛星の準備が整えば、台風の接近が多い時期を避けて年末までに行う見通しを明らかにしました。

また、ヴァージン社の担当者は大分県について「アジア地域の宇宙開発のハブとして位置づけられるだろう」と話しました。

水平型での衛星打ち上げは実現すれば国内では初めてで、日本で事業を展開するANAホールディングスが、必要となる許認可について国と調整をしているほか、ヴァージン社も大分県などの協力を得て、ロケットの格納庫などを備えた拠点の整備を急ぐことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20220102/5070011598.html