世界を席巻する日本アニメがスペインで「第2次ブーム」を迎えている

アニメに特化したプラットフォームの「クランチロール」は、世界最大の品揃えを提供している。
この2年でスペイン向けに150作品の版権を購入した。スペイン国内のコーディネーターのディエゴ・マルチネスも、
パンデミックによるロックダウン以来の成長を強調。スペインにおけるこの分野の最高の時代の一つを迎えていると考えている。

「二つの段階があると思います。
90年代に『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』などの古典がブームになった時代、そしてデジタルプラットフォームによって、
日本からの最新作をどんなデバイスでも好きな場所ですぐに楽しむことができるようになった今です」

このプラットフォームの購読者数は年々増加している。
「2006年にクランチロールを立ち上げて以来、100万人の会員を獲得するまでに10年かかりました。
しかし、その後、わずか2年で倍増しました。そして、2020年には300万人を達成しました。
この頃からすでに目覚ましい成長を遂げていましたが、2021年にはプレミアムユーザー500万人、
登録ユーザーが1億2000万人を突破し、昨年来のデジタル消費の拡大が追い風となったのは間違いないでしょう」

これらのユーザーが最も消費するのは、特に若者向けのジャンルでアクションやアドベンチャーが多い「ショーネン(少年)」だ。
続いてはラブ・コメディで、これは「ショージョ(少女)」と呼ばれるジャンルに入る。

だが、国による違いもあると言う。「例えば、『マジンガーZ』は日本やスペインでは強いけれども、フランスやイタリアではそうでもありません。
『ドラゴンボール』は、大ブームになったフランスに比べればスペインでは人気ではありません。
これらは古典についてですが、けれどもその後は、もちろんどの国でも通用する『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』のような作品も出ました」。

https://courrier.jp/news/archives/272204/