NHK大阪放送局・角英夫局長は13日、定例会見に臨み、BS1の番組で発覚した問題について
「報道機関として最も守るべき大切にしなければならないことができていなかったことは誠に遺憾であり、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪。
堀岡淳局長代行、小倉啓志副局長らと並んで7秒間、頭を下げた。また、角局長は「ねつ造ではない」と改めて強調した。

同局が昨年12月26日に放送、同30日に再放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」後編で、字幕の一部に不確かな内容があったと判明。
番組は東京五輪の公式記録映画監督である河瀬直美氏、映画製作チームに密着取材したもので、
映画製作中に、男性を取材した場面で『五輪反対デモに参加しているという男性』『実はお金をもらって動員されていると打ち明けた』というテロップ(字幕)をつけた。

この男性は取材した際「デモに参加して、お金を受け取る意向がある」と話していたが、放送後に男性が五輪反対デモに実際に参加していたかどうか、事実確認できてないことが分かったという。
今後、この男性を調査するか、結果を公表するかなどについて「制作、取材の過程については答えを控えたい」と角局長は説明した。

9日午後、BS1で放送された番組では、文字とナレーションで事情説明し「『河瀬直美が見つめた東京五輪』後編の字幕の一部に、不確かな内容がありました。NHKの担当者の確認が不十分でした」と謝罪。
NHK担当者は「番組の取材・制作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀬直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません。
字幕の一部に不確かな内容があったことについて、映画製作などの関係者のみなさま、そして視聴者のみなさまにおわびいたします」と謝罪した。

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