ひと昔前は「性暴力」といえば男性→女性という印象があったが、近年は女性による男性への性暴力が公になることも少なくない。もし「母親」や「娘」そして「妻」による性暴力が明らかになったら……。

 殺人事件も含め、2000件以上の加害者家族を支援してきたNPO法人『World Open Heart』理事長・阿部恭子さんが、加害者、被害者家族の視点から「女性による性暴力」を伝える。

 和子(仮名・60代)の娘は、13歳以下の男子にわいせつ行為を行った容疑で逮捕された。娘は離婚後、ひとりで子どもを育てており、事件後は和子が孫の世話をしなければならなくなった。
 
「私たちは何を言われても構いませんが、孫に罪はありません……。孫の将来が心配です」

 和子の家には報道陣が詰めかけ、地域は一時、騒然となった。この地域では数年前、夫婦間の殺人事件が発生したこともあるが、周囲は同情的で静かに見守っており、遺族は転居もせずにここに住み続けている。

 しかし、和子の娘が起こした事件は、その殺人事件以上に世間の耳目を集め、家族のもとには非難が殺到した。

「娘さんいます? 相手がほしいなら僕、いつでもやりますよ」

「バカ女! 犯してやる!」

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