ロシア政府は23日、同国がウクライナ政府に親ロシア指導者を据えるべく画策しているという英政府の発表に強く反発した。一方で欧米は引き続き、ロシアがウクライナに侵攻する恐れがあると警告している。

英国の主張についてロシア外務省は、「ウクライナを巡る緊張をエスカレートさせている」のはロシアではなく北大西洋条約機構(NATO)であることの「証拠」だと批判。「でたらめの拡散を止める」よう英外務省に求めた。

英外務省は前日、ロシアがウクライナ政府トップに据えようとしている人物としてウクライナ元最高会議(議会)議員エウヘン・ムラエフ氏の名前を挙げた。また、ロシア情報機関が「多くの」ウクライナ元政治家との接触を保っているとの情報も得たとし、すでに欧米による制裁対象となっている4人に言及。この中にはアザロフ元首相も含まれる。

米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、ロシアによる陰謀の疑いを「深く憂慮する」と述べた。バイデン大統領は22日に国家安全保障チームと会合を開き、ウクライナを巡るロシアの動きについて協議。ホワイトハウス当局者によると、米国が同盟各国と取り得る対応の選択肢について話し合った。https://news.yahoo.co.jp/articles/7e97328f22af1c1a4a15ab0680301435ad91c0e3