米Meta(旧Facebook)は1月24日(現地時間)、AIスーパーコンピュータ「AI Research SuperCluster(RSC)」を発表した。2022年半ばに完成の見込みで、「世界最速になると確信している」という。

RSCは「何百ものテキスト、画像、動画をシームレスに分析し、新たな拡張現実ツールの開発に役立つ。最終的にはAIが重要な役割を果たすメタバース構築のための道を開く」とMetaは説明する。

また、何兆ものパラメータを持つAIモデルをトレーニングすることで、有害コンテンツのリアルタイム特定にも役立つとしている。数百の言語を理解できるAIモデルが可能になれば、現在批判されている英語以外の有害コンテンツの特定性能も上がりそうだ。

Metaは2020年にRSCの開発に着手した。米NVIDIAのテクノロジーを採用し、Metaのエンジニアがネットワークやケーブルなどのシステムをゼロから設計した。

既に稼働しており、現在は760個のNVIDIAのAIシステム「DGX A100」を計算ノードとして使っている。トータルでNVIDIAのQuantum 200Gb/s InfiniBandネットワークにリンクする6080個のGPU「A100」で構成されており、1895ペタフロップスのTF32性能を提供する。完成時には、GPUは1万6000個になる見込み。NVIDIAはRSCがA100採用の最大システムになると予想している。

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