石原慎太郎都知事に「バカ!!」と怒鳴られた思い出 | キャリコネニュース
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(前略

筆者が思い出すのは、彼が都知事時代の2010年のことだ。当時都議会では東京都青少年健全育成条例の改定案が紛糾していた。石原都知事の推進する改定案では、マンガやゲームが規制されてしまうという懸念が高まり、出版社やマンガ家などによる反対運動が盛り上がり注目を集めていたのだ。

そんな最中、議会後の囲み取材。「コンビニでは子どもに見せられない不健全な本が……」と喋る石原都知事に、筆者は「どこのコンビニの話ですか?」と質問した。

石原都知事は不機嫌な顔になり、イラッとした声で「コンビニはどこでもだよ!」と言い捨てて歩き出した。

このとき筆者が抱いていたのは、自堕落な若者の無軌道な生活を描いた『太陽の季節』でデビューした作家が、エロ本をまとめてバッサリ「不健全」と切り捨ててしまうのはなぜなのか、という疑問だった。

そこで筆者は都知事に、こう問いかけた。

「あなたの小説とエロ本とどう違うのか?」

すると、彼はくるっと振り替えて、こう怒鳴ったのだ。

「比べられるか、バカ!!」

突然の怒声に凍り付いている人もいた。

このやり取りは、自分で週刊誌向けに書こうと思っていたら、それより先に『産経新聞』に取り上げられた。

(後略