宋元時代にゴルフが流行か、中国河南省で「捶丸」の球を大量に発見
2月02,2022 14:33 Asia/Tokyo

中国河南省平頂山市の大学、平頂山学院の陶磁工芸技術陳列館でこのほど行われた所蔵陶磁器標本の整理作業で、陶器と磁器の球が大量に発見されました。

中国・新華社通信が1日火曜、報じたところによりますと、成形の型や焼成中にくっついてしまった数十点の半製品もあり、
専門家はこれらが中国古代の球技「捶丸(すいがん)」で使われたものとの見方を示しています。

捶丸の起源は唐代の「歩打球」にあり、宋代から金元代にかけて流行したもので、杖で球を打ち、穴に入れるルールが現代のゴルフによく似ているとされています。

今回見つかった陶磁球は、大小さまざまだが多くは直径5センチほどで、材質は陶器と磁器に分かれており、球体は中実(中身が詰まった状態)で、しっかりと焼成されているが跳力を持っています。
一部の表面には絵画や丸文、花卉文、渦巻文などの装飾が施され、異なる土を用いる「絞胎(こうたい)」や釉薬の重ね掛けなど特殊な技法を用いたものもあったほか、
無数の丸いくぼみを施したものもあり、現代のゴルフボールに酷似しています。

鉱物に蓄積された自然放射線量を調べる熱ルミネッセンス年代測定の結果、陶磁球の年代は唐代〜清代の幅広い時代に及ぶことが分り、うち唐、宋、元のものだけで1800点以上あったということです。

(以下略)
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