ホンダは、インドネシアで新型スポーツプレミアムスクーター「ヴァリオ160(Vario 160)」を発表。
エンジンは昨年フルモデルチェンジして登場したPCX160と同様の水冷4バルブ「eSP+(enhanced Smart Power Plus)」になり、前後タイヤはPCX160(前14/後13インチ)よりもワンサイズ細い前後14インチを採用した。USBタイプA電源も装備するなど、街中をスタイリッシュかつスポーティに駆け抜ける1台となっている。

灯火類は全てLEDで、フルデジタルのメーターは速度や走行距離、燃料残量、スマートキーインジケーターなどのほか、時計、燃費、バッテリー電圧、オイル交換インジケーター、ISSインジケーターなどを表示可能だ。
シート下ラゲッジスペースは18Lと小ぶりだが、そのぶんスポーティさが強調されていると見ていい。

フレームはeSAF(enhanced Smart Architecture Frame)テクノロジーを採用した新型で、ブレーキは前後連動CBSとABSの2種類をラインナップ。
燃費はユーロ3のWMTCモードで46.9L/kmを誇る。

インドネシアでの参考価格は2580万ルピア(日本円換算約20万5000円)で、PCX(160)の3094万5000ルピア(換算約24万6000円)よりもリーズナブルだ。
ちなみにエンジンスペックはPCXのほうがややパワフルな設定とされている。
なお、ヴァリオ125は変更を受けておらず、当面は新型ヴァリオ160と併売されていくことになりそうだ。

さて、このヴァリオ160、日本でも2021年の販売台数ランキング5位に入るほど人気の、あのSUVスクーターにちょっと似ていないだろうか。
ようするに記事タイトルにもあるADV150のことだが、じつはADV150、排出ガス規制の国内新基準に適合していないため、2022年10月をもって日本では新車販売ができなくなる。
ということは、今年中のモデルチェンジが確実なわけだが、スペックやデザインが近しいスポーツスクーターが海外で発表されたとなるとザワつかずにはいられない。

とはいうものの、インドネシアの排出ガス規制はユーロ3相当であるため、これが直接的なベースモデルになるというわけではなく、ユーロ5(日本では令和2年排出ガス規制)に適合したPCX160からの派生モデルになるのは間違いないだろう。

ヴァリオシリーズはこれまで国内導入の実績がなく、今回の新型モデルも並行輸入で少数が入荷する程度にとどまる可能性が高い。
その次に控えているであろうADV160、または欧州で登場したADV350をベースとしたADV250の登場に期待したい!

https://young-machine.com/2022/02/03/291588/
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