東芝は7日、子会社で空調機器を手がける「東芝キヤリア」を売却すると発表した。
東芝キヤリアは、米空調大手キヤリアとの合弁会社で、東芝が保有する発行済み株式の60%のうち、55%をキヤリアに売却する。
売却額は約1000億円。

 今年9月末までの売却完了を目指す。
東芝キヤリアはオフィスや店舗向けの空調システムや給湯機器などを世界で展開している。
新型コロナウイルスの影響で、空調事業は世界的に需要拡大が見込まれており、米キヤリアの傘下に入る方が成長につながると判断した。

 東芝は、中核事業と非中核事業の選別を進めており、売却により東芝キヤリアは連結決算の対象から外れる。

 東芝は7日午後から8日、投資家向け説明会を開き、子会社の売却を含めた今後の経営戦略を説明する。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220207-OYT1T50165/