中国が築く「国境の壁」 コロナに隠れた目的も
フェンスには有刺鉄線や監視カメラ、センサーも設置

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中国南部の国境沿いでは目下、3000マイル(約4830キロメートル)にわたって障壁が構築されている。開示文書や当局の発表、地元住民らへの取材から分かった。表向きの理由は新型コロナウイルスの封じ込めだが、交易やヒトの移動に長期的な影響を与えそうだ。

 ミャンマーと国境を接する南部の雲南省・瑞麗市ではここ2年、大規模な建設プロジェクトが進行中だ。国境を隔てるフェンスには有刺鉄線や監視カメラ、センサーも設置されている。

 その東側のベトナムとの国境沿いでは昨年、高さ12フィート(約3.7メートル)のフェンスが突然、現れた。ベトナム・ラオカイ省のホテル経営者、スン・ア・ホーさんは、地元住民はもはやトウモロコシの収穫や薬草販売のために中国の村に向かうことができなくなったと言い、まるで刑務所のようだと話す。

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