感染の急拡大で病床がひっ迫する一方で、「療養施設」の使用率の低さが目立つ状況があります。
大阪府が1月末に開設した「大規模医療療養センター」では、療養しているのは1人です。

「大規模医療療養センター」は、病院や宿泊療養のホテルがひっ迫し、自宅療養者が最大18000人に及んだ
第5波を教訓に、ホテルに入れない人の受け皿としてインテックス大阪に開設されました。

【大阪府・吉村洋文知事】
「(第5波は)自宅で療養して若い世代も含めて重くなって、肺炎が出て自宅でお亡くなりになる方が多く出たことを、
何とか防ぎたいと設置しています」

医師や看護師が常駐して現在運用しているのは、無症状・軽症の患者のための500床。
しかし10日時点で療養しているのはわずか1人です。

およそ84億円の予算が見込まれる大規模医療療養センター。
いかに有効活用するかが課題となる中、大阪府はここに新たに中等症の病床200床を準備していて、
症状が安定している入院患者を病院からここに転送しようとしています。

【大阪府・吉村洋文知事】
「インテックスの200床の中等症病床は来週の火曜日から運用を開始します。
国の(医療従事者の)派遣の方がいつ来られるか分からないんですけど、来られたら医療機能は強化されると思っています」

病院がひっ迫する一方で、活用が進まないホテルや大規模医療療養センター。
このミスマッチをどう解消するのか対策は待ったなしです。

https://www.ktv.jp/news/articles/56503d9f_9ab3_4b43_9522_c3e990454f2a.html