「菓子のかすから火」証言 三幸製菓火災 安否不明の1人捜索続く

新潟県村上市の米菓製造大手「三幸製菓」荒川工場で11日深夜に発生し5人が死亡した火災で、県警と市消防本部は13日、現場の実況見分を実施し、出火原因などを調べた。安否がわからない1人はこの日も見つからず、14日にも引き続き捜索する。

実況見分は約60人態勢で実施し、焼け焦げて変形したシャッターや全焼した建物の内部の状況を確認した。崩れた天井や鉄骨が折り重なった場所では火がくすぶったため放水した。新潟労働局と総務省消防庁も調査に入った。

県警や消防によると、火災が起きた建物は煎餅などの製造工場で、普段は焼いたり乾燥させたりする一連の工程のラインが24時間態勢で稼働していた。
出火当時は一部のラインを止めて機械を清掃していたとみられる。建物内にいた30人余の従業員の一部が「焼く工程で菓子のかすから出火した」と証言したという。

https://mainichi.jp/articles/20220213/k00/00m/040/160000c

実況見分のため火災現場の建物に入る消防隊員ら=新潟県村上市長政で2022年2月13日午前11時41分、北村秀徳撮影
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