6人死亡の工場火災 三幸製菓を家宅捜索 業務上過失致死傷の疑い
https://news.yahoo.co.jp/articles/3753a4fa947c743e44e55f56e0120e8552110ece

新潟県村上市にある三幸製菓荒川工場で6人が死亡した火災で、
警察は15日、業務上過失致死傷の疑いで三幸製菓本社と荒川工場に家宅捜索に入りました。

警察が家宅捜索に入ったのは新潟市北区の三幸製菓本社と、村上市にある荒川工場です。
15日午後4時ころから始まり、関係書類などを押収したとみられています。

6人が死亡した今回の火災で警察は、火災による停電や防火シャッターが降りていたことなどが
逃げ遅れにつながった可能性があるとみて調べを進めています。

出火当時、現場にいた一部の従業員が「菓子のかすから火が出た」と話していたということで、
警察が詳しい出火原因を調べています。
関係者によりますと亡くなった女性4人は、せんべいが流れてくるベルトを拭く作業など
清掃業務を担当していたということです。

【元従業員】
「常にぼやみたいなのは… せんべいに(火が)ついて、網のベルトを上がっていって『また火がついた』と、
たたいて落とす。それくらいの感じだったので」

こう証言するのは元従業員の女性です。こうしたぼやにより、火災報知器が頻繁に鳴っていたということです。

【元従業員】
「上の人たちも『またか』という感じでやっていたので」

年に数回は火災報知器の誤作動もあったといいます。

【別の元従業員】
「誤作動は年に何回か、やっぱりあったと思います。それで『あらまた鳴ったね、うるさいね』なんて言う程度で。
みんなもう慣れというか、恐怖心みたいなものはなかったと思います」

一方、三幸製菓はBSN新潟放送の取材に対し
「火災報知器が鳴った場合は避難行動を取ることにしていて、訓練と指導を行っていた」としています。
ただ、避難訓練は日中に行うため、夜勤の従業員は訓練に参加していない可能性があるとしていて、
亡くなった4人が訓練に参加していたかどうかは分からないということです。

工場の安全管理に問題はなかったのでしょうか。警察は業務上過失致死傷の疑いで調べを進める方針です。