プーチン氏にとって「KGBのスパイ」は憧れの職業だった。しかし、当時のソ連は歴史上でも珍しい平穏な時代だったこともあり、
彼が思い描いたような活躍の場はなかった。ウクライナ出身の国際政治学者グレンコ・アンドリーさんはこう言う。

「どこの国でも、独裁者というのは“普通の人”だった過去を隠したがるものです。プーチン氏は自身のKGB時代について“東ドイツに配属されて諜報活動に従事した”と話していますが、
実際は映画『007』のような特殊任務を担当する工作員ではなく、裏方の事務作業を担当する平凡な職員だったようです」

 東西冷戦下の東ドイツに赴任中、敵である西ドイツの情報を収集するためにやっていた仕事は、主に新聞の切り抜きだったという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0fb47a4fa0ead6871c07137e36f275038d0222f