中国の2022年の国防予算案が5日に開幕した全国人民代表大会で示され、前年比7・1%増の1兆4504億5千万元(約26兆3400億円)と過去最大規模となった。米軍に肩を並べる「世界一流の軍隊」を目指す姿勢を改めて示すものだ。

伸び率は2年連続で上昇し、3年ぶりに7%を超えた。経済成長率目標が前年を下回るなか、国防予算の伸び率は高い水準を維持。予算額は22年度の日本の防衛予算案の5倍、米国の国防予算の3分の1に迫る。

5日に公表された政府活動報告では「堅実かつ柔軟に軍事闘争を展開し、国家の主権・安全・発展の利益を守り抜く」と表明した。台湾海峡や南シナ海をめぐって国際社会との緊張が強まる中、「闘争」という強い言葉を使って譲歩はしないという意思を示したものとみられる。
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