https://mainichi.jp/articles/20200628/k00/00m/020/186000c

「使い続けるほどきれいに」は虚偽 消費者に怒り「コスモ一筋だったのに…」 スーパーマグナム

石油元売り大手コスモ石油が10年以上、実際と異なる性能を宣伝してきたハイオクガソリン「スーパーマグナム」。洗浄力の高さに魅力を感じて給油を続けてきた消費者からは怒りの声が上がる。

 「僕たちは、クルマのことを考えたガソリンを選びたい」。スーパーマグナムは当時人気俳優だった加勢大周さんをイメージキャラクターに起用し、1992年5月に発売された。しかし、販売開始以来、汚れを取り除く添加剤は入っていなかった。

 「エンジンを長持ちさせようと、コスモ一筋だったのに」。20年以上、スーパーマグナムを入れる大阪府内の建設会社の会長(53)はショックを受ける。仕事で2週間に1度のペースで東京―大阪間を往復する。運転が好きで新幹線は使わないため、愛車のトヨタ「レクサス」の年間走行距離は約4万キロに達する。洗車するのはなじみのENEOSのスタンドだが、ハイオクはコスモのスーパーマグナムと決めていた。「こだわって給油してきたのは何だったのか。なぜ、うその宣伝をするようになったのか説明すべきだ」