漢字の「正しい筆順」存在しないのに… 教科書に掲載、入試に出題されることも

―文化庁は2016年の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」で、漢字には様々な字形があり、
細かな「とめ・はね・はらい」を気にしすぎる必要はないと明記しています。

指針が現場に浸透していないのはなぜでしょうか。

現在の筆順の指導は、文部省(現・文部科学省)によって1958年に刊行された「筆順指導の手びき」がベースになっています。
この手びきには漢字の筆順や原則が示される一方で、「取りあげなかった筆順についても、
これを誤りとするものではない」と書かれています。
実は、制度として「正しい筆順」と呼ぶことができる筆順は存在しないのです。
https://www.asahi.com/edua/article/14568837