香港警察は、イギリス国籍でイギリスに在住している男性について、中国の香港国家安全維持法(国安法)を「危機にさらした」として、起訴する方針を示した。香港外にいる人物について、当局が国安法を適用しようとするのは初めてだとみられている。

ベネディクト・ロジャーズ氏は、香港の人権活動を支援する慈善団体「香港ウオッチ」を運営している。

香港警察は今回、ロジャーズ氏に対し、香港に戻った場合には「外国勢力との共謀」の容疑で起訴されると通告した。

香港ウオッチによると、香港警察はロジャース氏に対し、香港に戻った場合には禁錮刑か10万香港ドル(約150万円)の罰金が科せられると通告した。

ロジャーズ氏は「香港ウオッチ」は黙らないと表明。「私たちは今後も香港の人々や、全体主義政府の下で収監されている勇敢な政治犯たちの声となっていく」と話した。
https://www.bbc.com/japanese/60746456