暗号資産「手を出す前」に要確認!特徴と注意点

「投資信託」「FX」「株式投資」にはなじみがあるけれど、「仮想通貨(暗号資産)」と聞くとちょっと怪しく感じて敬遠してしまう……という人も少なくないのでは? 
そこで、累計13万人以上の人々に投資について教えてきた「投資の学校」創設者である高橋慶行さんに、暗号資産の現状について解説してもらいました。
※本稿は、高橋さんの著書『投資の学校』より一部抜粋・編集してお届けします。

この記事の写真を見る

■そもそも暗号資産とは?  

 「暗号通貨で大金を儲けた」「すごい損失を出した」……。少し前に大きな話題となった暗号通貨に興味があるけれど、ちょっと怖いという人も多いでしょう。
 そもそも暗号通貨とは、何なのでしょうか。

 暗号通貨とは、インターネット上で発行される「デジタル通貨」です。ブロックチェーンという暗号技術により、取引情報などのデータを記録する手法が取り入れられています。

 暗号通貨として、オンラインゲームの中のお金をイメージするとわかりやすいでしょう。そのゲームの世界の中で使える通貨があり、アイテムを買ったり売ったりできますよね。そのお金は現物があるわけではなく、仮想のお金です。これを、特定のゲームの中や企業のサービスの中だけではなく、暗号技術を用いて世界中で使えるようにしているのが、いわゆる「暗号通貨」なのです。
 暗号通貨を発行しているのは国ではなく、企業や非営利団体などです。そのため、一般的に、米ドルやユーロ、日本円など「法定通貨」と違って、国家による価値の保証はありません。

 暗号通貨は新しい概念であり、実体がないように思われがちなため、「あやしい」と思う人は多いようです。しかも、世間的に認知され始めた2017年から2018年にかけて、暗号通貨を利用した詐欺事件や、仮想通貨取引所の資産流出事件がたびたびニュースになりました。その結果「暗号通貨は危ない」というイメージができてしまったのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8721645f3cb476276dfa0197490f6942151503f2