小学生の柔道全国大会廃止 「行き過ぎた勝利至上主義が散見される」
塩谷耕吾
2022年3月18日09時35分
全日本柔道連盟(全柔連)が、毎年夏に開催していた全国小学生学年別大会を2022年度から廃止することが分かった。
04年度から始まったこの大会は、全柔連がただ一つ単独主催する小学生の全国大会。5、6年生が対象の個人戦で、重量級と軽量級に分かれて争われる。
関係者によると、指導者が子どもに減量を強いたり、組み手争いに終始する試合があったりした。判定を巡り指導者や保護者が審判に罵声を浴びせることもあったという。全柔連幹部は「大人が、子どもの将来ではなく、眼前の勝敗に拘泥する傾向があった。見つめ直す契機にしてほしい」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3K72D7Q3JUTQP00H.html