ウクライナのチェルノブイリ原発で立ち入り制限区域を管理する当局は10日、
撤退したロシア軍が原発の研究施設に保管していた放射性物質を持ち去ったとフェイスブックで発表した。

露軍の撤退後に原発周辺に入った欧米メディアの報道では、放射性物資を素手で触るなど、
ロシア兵たちの無謀な行動が次々と明るみに出ている。

「危険だからやめるように言ったが、無視された」。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は8日に掲載したチェルノブイリ原発の現地ルポで、安全管理担当者の話を伝えた。
同紙によれば、ロシア軍は1986年に起きた原発事故で汚染された地域で、身の安全への注意を払わず、
ブルドーザーなどを使ってざんごうを掘り、敷地内を移動した。露軍にはNBC(核・生物・化学)戦に対応した部隊の人員が含まれ
、ロシアの原子力企業ロスアトムの専門家も敷地を訪れた。

しかし、あるロシア兵は廃棄物貯蔵施設で放射性物質を素手で拾い、
数秒でガイガーカウンター(放射線測定器)の測定値の上限を超えたという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eaa02fc91b667c41e1417e3971dc8b39d109e59a