ソ連建国から100年:プーチンの暴挙に内在する「帝国」の記憶

米国が沈んでいた70年代、ソ連経済は順調に成長を続けていた。73年と79年にオイルショックが起こり、原油価格が高騰していたからだ。

さて、プーチンは52年10月に生まれている。スプートニク1号が打ち上げられた時は5歳、ガガーリンが宇宙に飛び立った時は9歳だった。プーチンは祖国の偉業を誇りに思っただろう。

そして、彼の10代、20代を過ごした60年代、70年代のソ連は絶好調で、「まもなく米国を超える」と思われていたのだ。彼は祖国を誇りに思いながら成長していったに違いない。

プーチンは子供のころから「スパイになる」という、変わった夢を持っていた。
そして75年、レニングラード大学法学部を卒業し、国家保安委員会(KGB)に就職する。夢をかなえ、大いに喜んだことだろう。

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