ますます明らかになってきた「睡眠不足と肥満リスク」

運動しても、食事に気をつけても、おなかの脂肪が減らない…という悩みはありませんか? おなかの脂肪は「内臓脂肪」といわれる胃や腸などの臓器のまわりにつく脂肪で、蓄積するとポッコリと張り出してきます。内臓脂肪は、心臓病や代謝性疾患などの生活習慣病と関係が強いとされています。

このたび、米メイヨー・クリニックの研究者らは、「食物に自由にアクセスできる環境において、睡眠不足は食べるカロリーを増やし、結果として脂肪、特に不健康な内臓脂肪を蓄積する」ことを明らかにし、2022年4月の米心臓学会(ACC)が発行する学術誌「Journal of the American College of Cardiology」誌に報告しました(※1)。私自身、興味津々のこの報告、さっそく皆さんにシェアさせていただきます。


■日本は「睡眠不足」大国

米疾病対策予防センター(CDC)の調査によると、米成人の3人に1人が毎日十分な質の良い睡眠をとれていないそうです。原因は、ストレス、仕事のしすぎ、シフト勤務(遅番・早番、頻繁な交代勤務など)、睡眠習慣が悪い(テレビ、ビデオゲーム、スマートフォンなど)あるいは夜遅くに食べすぎることなど、実に多くの要因が絡んでいます。

睡眠不足の問題は米国人だけではありません。2013年の全米睡眠財団による、米国、カナダ、メキシコ、英国、ドイツ、日本の6ヵ国における、25〜55歳を対象とした調査によると、日本人が最も睡眠時間が少なく、平均6時間22分でした。日本は睡眠不足大国なのです。

恐ろしい…睡眠不足は「内臓脂肪」蓄積の“引き金”になると判明【医師が解説】

https://news.yahoo.co.jp/articles/a786ddc89bc0ea378d26d16014c7228ce6407d73