ロイター通信によると、世界最貧国の一つの中央アフリカの議会が、代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインを法定通貨とする法案を全会一致で可決したと大統領府が27日に発表した。ビットコインの法定通貨化は中米エルサルバドルに続き、世界で2カ国目。

中央アフリカは金やダイヤモンドの埋蔵量が豊富だが、紛争が長引いて経済低迷が続いている。大統領府高官はビットコインの導入で「国民の(経済)状況が改善する」と強調した。

ビットコインは外国から送金する際の手数料を減らせるなどの利便性がある。一方、変動幅が大きいため法定通貨として採用するには不向きとの指摘もある。

国際通貨基金(IMF)は今年1月、金融の安定化などを図る上で大きなリスクがあるとしてエルサルバドルに法定通貨として利用するのをやめるよう要求したと発表していた。(共同)

https://www.sankei.com/article/20220428-4NSXKXC7NFNRFOA4DFYRADRR4E/