睡眠学の権威・スタンフォード大学西野精治教授「長時間睡眠が身体にいいは違う。長さではなく“質”」

眠りの最初に訪れる「黄金の90分」が重要
最近は「睡眠は時間の長さではなく、質こそが重要」と言われている。理想とされる1日7時間の睡眠時間が確保できなくても、質を高めることで時間の不足分をカバーできるという。

「睡眠中は脳と身体の両方が眠っているノンレム睡眠と、身体は眠っていて脳は起きているレム睡眠が繰り返されます。身体と脳のメンテナンスが行われるのはノンレム睡眠時。ノンレム睡眠がしっかりと取れていると、睡眠全体の質が高まります。

睡眠中に複数回訪れるノンレム睡眠のなかでも、最も眠りが深いのが入眠した直後の約90分間。私はこの時間を『黄金の90分』と呼んで重視しています。まずは、この90分をきっちり押さえることを意識したいですね」

西野先生いわく、『黄金の90分』は何時に寝ても構わない。よく美容系の広告で“夜10時から深夜2時までがお肌のシンデレラタイム”などと言われるが、まったくの大嘘だと言う。

「22時に寝ようと、深夜2時に寝ようと、眠りについて最初に出る深い眠りが黄金の90分。誰にでも平等に、黄金の90分が訪れます。ただし、できる限り、眠りに就く時間は固定化してほしい。
夜22時なら毎日22時、深夜3時なら毎日深夜3時。就寝時間を一定にすることで入眠に最適なリズムが生まれ、すっと眠りに入りやすくなります」

https://news.yahoo.co.jp/articles/66cf6f5d3b592804e7068453a8f3fdc11892034c

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