与党・民進党主席(党首)を兼務する蔡英文(さいえいぶん)総統は4日、党会合に出席した。台湾の今年の1人当たりGDP(国内総生産)が19年ぶりに韓国を上回ると国際通貨基金(IMF)が予測したことに言及し、全国民が新型コロナウイルスの感染対策に取り組み、経済モデルの転換を推進したおかげだと語った。

IMFによれば、台湾の今年の1人当たりGDPは3万6000米ドル(約470万円)に達し、韓国の3万4990ドル(約450万円)を2003年以来、19年ぶりに追い抜く見通し。

同党のスポークスパーソン、謝子涵氏によれば、蔡氏は党会合で、全国民が過去2年間、感染対策に力を注いだことで、台湾経済は世界経済の逆風の中、サプライチェーンの再構築というチャンスをものにし、成長を加速させることができたと述べた。

蔡氏は世界的なインフレや国際的な政治・経済情勢の変わりやすさに触れた上で、国内の新型コロナ対策も新たな局面を迎えたとし、より慎重な態度でこれらの挑戦に立ち向かう必要があるとの考えを示した。

(葉素萍/編集:楊千慧)

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