ダウン症のモデルの母が語る夢、障がいがあっても夢をあきらめなくていい

昨年の夏の「TGC teen 2021 Summer」(東京ガールズコレクションティーン)のランウェイも歩いた、現在18歳のダウン症モデルの菜桜(なお)さんという女性がいます。

「この子を産んで、最初は染色体に異常があるということをなかなか受け入れられずにいました。でも子育てを
しているうちにだんだん可愛くなってきて。それを見たとき、何かできることをこの子にやらせてあげたいなと
いう思いが募りました。

 それで、菜桜が9歳のとき、日本ダウン症協会のイベントでファッションショーがあると冊子に載っていたの
で応募したら合格して東京でショーをやることになったんです。本人としてはそれが本当に楽しかったようで
。それまでは親と離れることもなかなかなかったのですが、生き生きとランウェイを歩いている姿を見て『また
やらせたいな』と思いました。

 本人もその時の動画を見て『やりたいやりたい』と言っていて。でも、静岡に住んでいるためなかなか東京
に来て活動をすることができないままで諦めていたら、静岡市で障がい者モデルファッションショーがあるから
出ないかとお誘いがあって、14歳のときにまたショーに出ることができたんです」

ウォーキングの練習も楽しんでやっている

 ショーに出るにあたって、ウォーキングのレッスンもあったそうですが、例えば「背筋を伸ばして」とか
「目線をこっちに向けて」と言っても菜桜さんは言っている言葉の意味を理解できないので、先生が直接体に
触れて動かしたり、細かな指導を行ってくれたそうです。そのようなレッスンはつらくなかったのかと聞いた
のですが、菜桜さんはレッスンを楽しんでやっていた

https://joshi-spa.jp/1154226