大麻草1本で女性を逮捕したシラチャの警官4名が閑職に異動

 タイ東部チョンブリ県シラチャのタイ警察シラチャ署は、アパートで大麻草を1本持っていた56歳の女性を逮捕した、
警部をふくめた4人の警察官を閑職へ異動させました。

 チョンブリ県警の司令官は2022年5月31日、4人の警察官の異動を命じ、
4人は逮捕する前に法的、社会的側面を考慮し、より良い判断をするべきだったと述べました。

 タイ警察は、大麻(マリファナとヘンプ)を第5類麻薬から除外する麻薬法案の修正案が可決された後、
全警察官に対して、発効になる6月9日までの期間中は大麻に関する犯罪について妥協するように指示を出しましたが、
支持に従わない警官もまだいると付け加えました。

 タイでは6月9日以降、事後登録のみで大麻を栽培することが可能になります。
(参照 タイ食品医薬品局(FDA)「6月9日から大麻の栽培は許可不要、アプリで報告」 )

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 シラチャ署の4人の警察官は5月30日午後に女性の住居を急襲し、大麻草を所持しているとして女性を逮捕。
女性は保釈金が用意できないため、シラチャ警察署に留置されました。

 この事件はソーシャルメディア上で騒動となり、特にシラチャ警察署と警察組織全体に対して強い批判が浴びせられました。

https://www.thaich.net/news/20220602qa.htm

既報
タイ政府、大麻草100万本を全土の世帯に無料配布

 (CNN) タイ政府は家庭での大麻栽培を認める新ルールの制定を記念して、6月に大麻草100万本を全土の世帯に無料で配布する。
保健相がフェイスブックへの投稿で明らかにした。

 タイのアヌティン・チャーンビラクル保健相は8日の投稿で、大麻草を自家栽培の作物のように育ててもらいたいと表明した。

 6月9日に施行される新ルールに基づき、大麻草は地元自治体に届け出を済ませれば自宅で栽培できるようになる。
ただし栽培できるのは医療用の大麻に限られ、免許がなければ商業目的で大麻を使用することはできない。

 タイは大麻を換金作物として普及させる計画を推進しており、2018年には東南アジアの国として初めて、医療用大麻を合法化した。

https://www.cnn.co.jp/world/35187376.html