新潟県十日町市にある美術館の展示作品を新潟市の中学生が破損させた問題で、全損し修復は困難とされていた作品について、十日町市が夏に向けて修復を予定していることがわかりました。
破損したのは十日町市の「越後妻有里山現代美術館MonET」に展示されていた作品2点です。
そのうちの1点でクワクボリョウタ氏が制作した「LOST#6」は、全損し修復は困難とされていて現在は非公開にされています。
十日町市は、「大地の芸術祭」の作品が出そろう夏に向けて、破損した作品を修復していく予定だということです。
2つの作品はことし4月、修学旅行で訪れた新潟市の中学生2人が壊したものでそのうちの1点「LOST#6」は全損し現在、修復は困難な状態です。
新潟市によると学校の聞き取りに対し生徒たちは「踏んでしまった」と話しているということです。
美術館は警察に被害届を提出しています。また作品を所有する十日町市は新潟市に損害賠償を請求する方針です。
こうした中、「LOST#6」作者のクワクボリョウタ氏は6月9日、自身のツイッターでコメントを発表し、「誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、今回結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません・・・作者はまだ生きていて作品を修復する気力も体力もあります」と述べています。(※クワクボリョウタ氏のツイッターより抜粋)
これに対し新潟市の中原市長は6月10日の会見で市として責任を果たしたいと述べ「生徒の今後のことを十分ご配慮いただきまして生徒が前を向いて進むことができるメッセージ、コメントをいただいたというふうに感じています」と話しています。
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