>>1 6月6日付の米紙ワシントン・ポストは、カンボジアのリーム海軍基地の一部が中国軍専用に確保されているとする報道を行った。この報道は、名前や身元が匿名となっている欧米と中国の関係者への取材に基づいている。この最新の報道は、カンボジアが中国と秘密軍事協定を結び、リームへのアクセスを認めていると非難したウォール・ストリート・ジャーナルの2019年の報道を裏付けるものと思われる。
カンボジア国内に中国軍が駐留する可能性があるという憶測は、周辺国やその他の大国から注目され、反応を示している。例えば、2021年6月、ベトナムはカンボジアの海岸線200キロに接するキエンザン省に民兵部隊を設置した。この新部隊はパトロールと偵察を任務とし、将来の中国軍リーム基地に関する情報を収集することが目的と推測される。2021年末、米国のウェンディ・シャーマン国務副長官は、カンボジアを含む東南アジア諸国を訪問した。彼女の主な目的は、中国が海軍基地の独占的なアクセス権を得たという噂に対処することであった。6月7日、カンボジアのプラク・ソクホン外相は、オーストラリアのペニー・ウォン外相と電話会談し、リーム軍事基地が主な議題とされた。