人気サバイバルホラーギャグ漫画『彼岸島』の作者である松本光司が、ツイッターで“思い出のゲーム”について言及。しかしそのラインナップに、誰もが入ると予想していた「フロムゲー」が1本も含まれておらず、衝撃を受ける人が続出している。
 
松本は年代やジャンルを問わず、幅広いゲームをプレイしているようで、たとえば『ドラゴンクエスト』シリーズはオンライン作品以外の全てをプレイしたとのこと。他にも『グランド・セフト・オートIV』といった洋ゲーや、FPSの名作『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』などが、思い出のゲームとして挙げられていた。

松本光司(漫画家)
@himeigarashi
思い出のゲームを聞かれたので

・ロードランナー
・ドラゴンクエスト(オンライン以外全て)
・マザー
・スーパーマリオ64
・ゼルダの伝説 時のオカリナ
・Duke Nukem
・Mafia: The City of Lost Heaven
・Gears of War
・Fallout 3
・グランド・セフト・オートIV
・ゴッドファーザー

・コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア
・Bioshock
・BULLY
・Dragon Age:Origins
・マスエフェクト
・AQUANAUT'S HOLIDAY〜隠された記録〜

家族でよくやったのは
・マリオカート
・ファミリーフィッシング
・GO VACATION
・TOKYO JUNGLE
・地球防衛軍シリーズ

桃太郎電鉄はケンカになる😣

かなりのゲーム好きと見受けられるが、その中には『フロム・ソフトウェア』のゲームは入っていない。別のツイートでも、『ダークソウル』に詳しくないことを仄めかしていた。また、最近発売された『エルデンリング』について、クリアしたかどうか聞かれた際には、《知らないゲームです》と言い放っている。

そんなツイートに対して、ネット上では《ダクソとかデモンズが入ってなかったのが意外だった》《もしかして素でフロムゲーとセンスが被ってただけなのか?》《じゃあどっからあんなエグいクリーチャーデザインが出てきてるんだ先生ェ…?》といった声が上がっていた。

ファンたちがここまで驚いているのには、深いワケがあるようだ。

フロムゲー要素の多い『彼岸島』

松本の代表作である「彼岸島」およびその続編は、たびたび『ダークソウル』などの「フロムゲー」からの影響が指摘されている。たとえば西洋の剣と盾が突然登場したエピソードは、「ダクソの影響で無理やり剣と盾を描いたのではないか」などと囁かれていた。

また、『みんな丸太は持ったな!!』といった“シリアスな笑い”ばかり注目される「彼岸島」だが、吸血鬼のデザインなどはしっかり怖い。そんなクリーチャーのデザインも、「フロムゲー」の影響が指摘されがちだ。


しかし実際には、松本はほとんど「フロム・ソフトウェア」のゲームから影響を受けていなかった模様。むしろ「思い出のゲーム」を見るかぎり、「ドラゴンクエスト」シリーズからの影響が強そうだ。デザインの方向性は、似ても似つかないのだが…。


ただ、松本は以前、「凸様・凹様」と呼ばれている奇怪なデザインのクリーチャーを、『フォートナイト』のプレイ中に思いついたことを示唆するイラストを投稿していた。そんな“彼岸島フィルター”にかかれば、『ドラクエ』のかわいいモンスターから、おどろおどろしいクリーチャーを閃くのも、容易なのかもしれない。

意外と普通なラインナップが、むしろ松本氏の思い出のゲーム逆に底知れなさを感じさせる…。逆に「彼岸島」の方が、“フロムゲー”に影響を与えている可能性さえあるかもしれない。
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12156-1699284/

文=大上賢一